オピトモ

Opinion to Tomorrow

新卒くん、定時で帰ってもいいけど自分のスキルは伸ばしてくれよ

私は残業はしない派です。残業しないために、9:00-17:00までの間でめちゃくちゃ飛ばして仕事終わらせます。それで定時に上がって「自分の時間を作る」ようにしています。

ですが、自分のスキルを伸ばすためとか会社の仕事が終わっていなければ残業容認派です。

昨今、36協定とかあるし、残業には風当たりが強く、「残業」というと即ブラックとみられがちです。もちろん残業=悪な面もあります。キャパオーバーなぐらい仕事任してる会社にも問題ありますし、それはダメ過ぎます。ただその反面、残業代目当てでだらだらと日中仕事して「終わらないから」と残業している社員もいるし。

だから帰れるときはどんどん定時で帰るべきです。

ただ最近の新卒とか若い子をみていて思うのは、「もうちょっと野心もってやらないと今後の自分に返ってくるよ」と思うわけです。もっとスキル付ける為に残っていろいろ試すとかね。だけどそういう「残業悪」という風潮がみんな若い子を帰らせてしまうのかなぁと感じています。つまり必死さが感じられず、結果として数年で”仕事に付いていけなくて”辞めてしまうケースが多く感じます。

以下はそんな雰囲気の後輩をもった私の体験談です。

とある新卒の常識がなさすぎる

数年前ですが、私の部署に新卒2年目の男子が割り当てられました。私の部署は技術屋でしたので、本当は外部からスキルのある人を探していたのですが、なかなか希望の方が来ず、人事と上司が話し合って「とりあえず新人を」と割り当ててしまったのです。

これ自体は悪いことではないので、しっかり育てようと決めたのですが、彼(以後Aさん)はとってもプライドが高くめんどうで常識が無い子でした。

私はその部署の一般的には係長的(外資系だったのでアシスタントマネージャー)ポジションでしたが、まずはリーダークラスの女性に預けました。すると1週間で「見込み無し。他の部署に回すかリタイヤ(クビ)にすべき」と言い出し、「マジで!」と焦りました。

Aさんの主な行動/主張

  • スキルが無いくせに勉強も残業も一切しないで「予定がある」と帰ってしまう
  • 権利ばかり主張する(やりたい仕事はアピールするが、雑用や難しい仕事にはチャレンジしない)
  • 休憩が長い(昼休み1.5時間、朝も遅刻気味)

そりゃリーダーも腹が立ちます。

仕方なく私がリーダーから引き取り、教育係になるわけですが、かなり苦労しました。

まず最低でもスキルはあげてもらわないと、チームの一員としても難しいわけです。それなのに「分かりました」とスキルがなく分かっていないのに言う。Aさんのプライドが「できない/分からない」と言えないのです。で、やらせるとできない。結果、言い訳ばかりです。それでも目立つ仕事はやりたがるので、「失敗も糧だろう」と何度か辛抱づよく、また共に立ち会ってやるのですが、正直「嘘」に近いことを平気で「大丈夫です。」と言うので、最前線はさすがにダメと降ろしました。実に半年も力を入れて教育しての結果ですから、リーダーのお姉様が「ね?一週間で見切った私は凄いでしょう?」と笑っているのが見えます。

お客様向けは到底難しいので、次は資料作りをさせます。Aさんは資料はまずまず上手に作れるし、マイペースでできるから向いているのでは?と考えたわけです。翌年の新卒が入ってくるタイミングで我々の部で「基本的なPC操作、Windows操作、Excelの使い方」といった講習をすることになり、その資料を彼に任せることにしました。

進捗確認をすると「大丈夫です。あと2週間で作れます」と。次にデッドラインまで1週間の段階で「もうちょっとです。」と言うので、途中経過を見せてとお願いすると「まだ体裁が整っていないので」と見せてくれない。しかし切羽詰まっている風にも見えず、残業も当然やっていない。顔色もやばいという感じでは無くいつも以上にのほほんとしています。

結果どうなったと思います?

Aさんが出してきたのは、「できる! ○○シリーズ」(市販の本)をスキャナで取り込んだものを「完成品」として提出してきたのです。パクリどころか著作権にも触れます。社内利用(非営利)だから著作権関係ないと浅はかな知識をしたり顔で主張するわけです。真性のアホです。PDFにしている時点で立派な著作権違反だし、配布したら複製権とか譲渡権にも抵触するでしょう。

この方法を確認してこなかった点、進捗を意図して見せなかった点で、アホというより確信犯でしょう。これがダメだと知らなかったわけじゃ無く、「きっとヤバいはず」ぐらいは感づいていたはずで、それでも実施まで時間が無ければ「Aさんの資料で乗り切ろう」と私が言うと思っていたのでしょうか。なめられたものです。計画が甘すぎますね。

結果、チーム全員でいちから作り直し。Aさん以外のメンバーに「申し訳ない!」と私が頭を下げて超残業。もちろん私も休日出勤です。

Aさんの末路

結果として彼はクビになったのです。
正直私がクビにするまでを担当するもんだと思って、口とプライドだけは高いAさんに対する覚悟と対策は考えていたのですが、結構あっけない幕切れでした。

その結末は、飲み会の席で酔った勢いで同期のBさんを殴ってしまい、Bさんは血まみれで打ち所が悪く全治2週間の怪我。当然懲戒解雇です。

もうついていけなかったのでしょうね。Aさんは実はかなり良い大学を出て英語も話せて履歴書スペックは高いのです。入社時ははっきり言ってエリート。ですが、専門学校卒の英語もあまりできない私のような雑草が上司になってプライドが許さないのでしょう。

事件後にいろいろとAさんと話し、なぜ彼がこうなってしまったか見えてきました。
要点をまとめると、基本スペックが高くエリート意識があったよう。そのため入社以来ある意味周りを下に見ていたつもりだった(充分自分にアドバンテージがあると)。しかし自分が何もできないのを悟った時には同期がどんどん重用されて取り残される自分を守る術は「口先」しか無かったようなのです。そのあたりを同期に指摘されて事件に・・・というのが経緯でした。事件を起こす前に本音を語ってくれれば救ってあげられた気がしますが、後の祭りです。犯した罪に対する対価は自分で背負う必要がありますし、それを背負う事でAさんは生まれ変わるかもしれません。ちなみに殴られたBさんは三流大出で英語も話せませんが、数年後は明らかにその同期の出世頭になっています。結局は入社時のスペックではなく、その後が重要ってことですね。

Aさんほどではなくても自己投資しない新人は多い

新人や新卒という名の”方書き”を持てるのてせいぜい1-2年でしょう。外資系なら半年といったところです。その後には「その他大勢の中の一人」であり、なんの保護も得られません。つまりは一社会人としてベテランも2年目も無い世界で仕事をすることになります。

仕事は上司などから割り当てられるケースだと余り実感は無いと思いますが、客先に立つような仕事(営業やサービス業等)だと、相手から見れば「新人」とか関係ありませんから、めちゃくちゃ鍛えられます。ここで逃げる人はもうこの先はありません。

ですが、逃げる人が多いのです。最近は特に。

Aさんの事件は別として、思考回路が似ている人の割合はとても多くなりつつあります。

仕事を逃げても良いんですよ。人間合う合わないはありますから。ですが、次の職場では「いつかみてろよ。見返してやる」ぐらいの気持ちで刃を研いでほしいのです。それが「ふー。安全地帯に逃げ切った」みたいな顔で仕事しているのをみると、「真っ先にリストラ要員だな」と思うわけです。実際私の部署は客前にはあまりでないので、Aさんみたいな「逃げ組」がよく来るのです。ですが、Aさんほど酷くなくても50歩100歩でたいして変わりません。外資系なので定期的にリストラ通達みたいなのもあり、当然使えないやつから切られていきます。大変申し訳ないですが、私の部でも逃げて頑張れない人はリストラ候補に載せます。

しかしそれでいいんですか?って思うのです。

あまりに危機意識が薄すぎる人が新人には多い。入社1年目で前線に立って、そこがダメで次の部署に来ましたという形で、「死に物狂いで最低でもこの部署の一員として認められるようになってやる」ぐらいの気概がでない人は、もう職を変えた方が良いでしょう。実際、外資系の場合、新卒は2-3年で辞めていく事が多いのが実際です。

同僚や同期は仲間であると同時にライバルです

現在は国内の企業でも終身雇用が確立されづらく、会社の存続が自分が定年まであるかどうか分からないのが実情です。そのため、会社が潰れても自分は生き残って行けるぐらいじゃないと安心して生きていけません。

だから残業しろってわけではありません。勉強しろって事です。自己投資したほうがいいよって事です。

将来いまの仕事じゃないことをやりたいなら、資格を取るとかでもいいです。その部署で必要なスキルが無いなら、どうやったら付けられるか考えて実践する。

教えてくれない、教わっていないではなく、社会人として生き残るために自分に何が必要かを自分で考えて生きろって事です。会社や他人のせいにしても誰も救ってはくれません。

いろいろとできるはずなのに、バイトの延長のような感じで、労働を提供して賃金もらってそれで終わり。

非常にもったいない。

残業無しで定時で上がれる状況では「遊んでも良い」けど、自己投資に充てる時間でもあるのは外資系(海外)では当たり前です。

毎日1時間勉強できれば単純に365時間/年は今までよりスキルが伸びます。8時間勤務だとしたら45日分にあたります。同期が勉強しないなら、そいつより45日/年も差を付ける事ができるわけです。つまり45日分の付加価値が自分自身に付くことになります。30分でも22.5日です。ほぼ1ヶ月分が身につくわけです。

そんなとき、会社が「リストラ要員」を探しているとしたら、誰から切りますか? 付加価値がある人とない人が居たらどちらを選びますか? 伸びしろが無い人がいたら? 選択は明白ですね。あなたが誰かを切らなければならないとしたら、有能なやつ、将来性のあるやつは残しますよね。これは当然の流れです。

ちゃんとチャレンジしている人は同僚にも上司にも分かりますから、リストラ要員の話が来たときにしっかりブロックしてくれます。当たり前ですが、「仕事ができる」という事は「その人にしかできない。」「居なくては困る」というレベルまで持っていくことです。ちょっと学べば誰でもできるような仕事は簡単に派遣やAIに取って代わられるでしょうし、無くてもいいものかもしれません。また数年後、自分の方向性が今の仕事と違うとなって転職したいとなった時に、少なくとも「できる社員」でなければ、転職すら難しいでしょう。

そんなことを言われずに済むよう、自己投資はしといた方が良いですよ。ほんと。
少なくとも私の周りを見ている限りそう感じることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

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