オピトモ

Opinion to Tomorrow

学歴ないやつはとりあえず英語を堪能になれ

私はもともと米国の外資系企業に10年以上勤めていたのですが、日本企業と比べて「圧倒的に働きやすい」し、「理に適っている=合理的」のでお勧めです。とは言っても「そんなの簡単には入れないし、英語も・・・できないし」という声はたくさん聞きます。

ですが、英語ができるというだけで人生変わるのです。

とある高校生が高卒で外資系企業に就職

私は草野球をやっているのですが、そこには現役高校生や大学生もいて、よく車で送ったりしているのです。で、やはり高校・大学生の悩みと言えば「就職」。

ある高校生が3年にもなって大学行くか、そのまま適当に就職するかで悩んで軽く相談されました。要約すると「ぶっちゃけ勉強は嫌いだし大学入試に受かる自信もない。このままだと知り合いの土建屋に就職できそう。ただなんとなくだけどこのままじゃだめな気がしてる」という話です。ありがちですよね。もう高校3年で受験勉強していない時点で専門学校いくか、就職しかないのかなと思いますし。で、その時点では「むしろ海外行って英語話せるようになってこい」なんてアドバイスはしたものの「いやいや無理ですよー」と軽い話で終わったわけです。もちろん英語話せたほうが圧倒的に今後の人生を変えるスキルになるという話はしました。しかし彼はそのまま土建屋に就職しちゃったわけです。

で、1年ぐらい経ってから、彼から「やっぱりこのままじゃだめなんですよ。どうしたら良いと思います?転職と言ってもなぁ・・・所詮土建屋ですから」と言うので、「前にも言ったけど、金貯めて1年ぐらいアメリカとかで生活してこい。英語話せるようになって、帰ってきてから勉強してTOEICで900点以上取れるようになれ。そしたら仕事なんて引く手数多だよ。勉強嫌いでも”英語だけ”1年間やるならできるだろ」とアドバイスしてみました。

タイミング的に人のアドバイスをスポンジのように吸収できるときだったのでしょう。「真剣に考えてみます」と、言った彼は1年間お金を貯めて、本当に留学して1年後、英語ペラペラになって帰ってきます。そりゃほぼ英語話せない状態からペラペラになるまでの間にはもの凄い努力はあったでしょうし、ストレスも半端なかったでしょう。ただ彼の話では「退路は断った状態でしたから、目的は英語の習得ですから、恥も外聞もなく話しかけては玉砕しつつも、トライし続けてなんとか乗り切りました。土建屋の体育会系の根性も活かせたかな」と笑いながら話してましたが、そこにはかなり苦労があったことは容易に想像できます。

帰国後はTOEIC受けて840点ぐらいでしたが、そこからまた勉強して次回テストでは900点越え達成。

しかし就職は難航。高卒・土建屋退職の職歴ではなかなか書類選考では通りません。

「とりあえず派遣で外資系中心に働け。サラリーマンとして仕事ができるように慣れろ、そして派遣で職歴を固めろ」とアドバイスして、そのまま彼は実行して、某PCメーカーの翻訳系のお手伝いをすることに。1年後に別のPCメーカーに派遣替え。そこで品質管理系の仕事をしているときに「正社員にならない?」とお誘いを受け、そのまま就職することになったわけです。

高卒土建屋が有名PCメーカーの品質管理担当になれたわけです。もちろん収入も土建屋の時の倍と段違いです。

外資系は英語力が大きな要因を占める

外資系企業に入った方なら分かると思いますが、採用優先順位というのはこうなることが多いです。

  1. 英語ができて仕事もできる
  2. 英語ができるが仕事できない(スキルが微妙)
  3. 仕事できるが英語できない
  4. 両方できない

もちろん1を採用できれば最高ですが、1になかなか巡り会えない場合、多少妥協して2です。3と4は採らない。3は悩ましいところですが、外資系の場合は3の人はたくさん面接に来るので基本的にはせめて2の人を採りたいのが実情です。

募集している仕事自体が英語を使わないものだとしても、その人が将来その会社で仕事し続けていけば間違いなく語学の壁に当たります。そういった将来性を考えると、仕事は堪能でも英語力が無い人はいまでは採らない事が多い。

仕事はあとから覚えられるし、語学と違って職務スキルはある程度仕事しながら身につきます。外資系なら1年もあればスキルは身につきます。そうすれば、2の人は1になれるのです。

しかし仕事ができる人=中堅の人が多く、そういう人が英語スキルを身につけようとしても、英会話学校行くだけでは何年もかかってしまいます。しかし上記のように「2の英語ができるけど仕事のスキルは微妙」という枠は採用枠です。それなのになかなか居ないのです。ここは絶対狙うべきです。

学歴ないやつは英語を堪能になれ

全ての人がここで紹介した彼のような成功体験になるとは思いません。彼の1年間の苦労やストレスは計り知れないので、そこまでの根性と決意をもって臨めるかは人によって違うでしょう。安易に「留学」して、そのうち英語は身に付くだろうなんて受け身になっていると全くの無駄でになります。

私は英語話せないまま業務命令で1ヶ月も誰も日本人がいない環境でアメリカに出張して、泣きそうでした(正直不安と言葉が通じない悔しさで大の大人が泣いていた。)。たったの1ヶ月の出張で、、、ですよ。
ですが、むしろ日本人がいない環境のほうが恥を感じづらく、1ヶ月の出張の終わりには、店で積極的に話すようになっていました。とは言え、「TOEIC 900点レベル」という高い目標に向かって勉強+会話で身につけていくのは大変です。TOEIC 900点はあくまで目安という意味で彼には言いましたが、書類上の見た目のインパクトという意味では重要という話もして、850点から900点へもかなり勉強したようです。

ですが、それでもトライすべきです。

特に「学がない」と悩む方なら一発逆転を狙うべきです。

大学生が就職活動をすれば、そりゃ学歴とか何をやってきたか、どんな勉強をしていたかなどが対象になるので、大卒組と高卒は戦えません。だったら彼ら彼女らができない次元でスキルを身につけるほかありません。違う武器を持つしか無いのです。

派遣にしても、幸いにして外資系では派遣社員を雇うことが多い。リスクヘッジの為、正社員は少なく、ある程度業務を切り離して派遣で現場を回すことも多いし、人材の流動性も多い(辞める人も多い)ので、欠員補充のタイミングも日本企業より遙かに多いです。そのため、派遣で入っていて「こいつ仕事もできるし英語もできる」となれば、チャンスがあれば比較的声を掛けてもらいやすい環境があります。ここに「学歴」は存在しません。せいぜい人事が「うーん」と言う可能性はありますが、現場が欲しい人材を拒む理由がありませんし、「じゃあ彼以上の人材をハイアリング(採用)してください」と言われると人事部は反対できません。

むしろ、土建屋辞めて留学して、TOEIC 900点取ってというストーリーがあれば、面接でもその根性は成功体験として伝わります。TOEICは取らなくても仕事はできますが、ストーリーを完遂したという証です。

採用面接では「失敗」「挫折」からどのような課程で「成功」したのかがとても重要です。それが無い綺麗なストーリーの人は、間違いなく仕事で挫折して心も折れてあとで大変なことになります。既に挫折して成功している人は、間違いなく「芯」があり、踏ん張りが利きます。特に外資系は仕事ができないとリストラの可能性がある世界です。日本企業のように終身雇用の雰囲気はゼロです。そのため、ほぼ全員が上を向いて働く事が多く、必然的にストレスも多くなります。そういう環境で芯を持って働ける人は強いのです。

リセットは容易じゃ無いが英語は今後のサバイバルの糧

今回紹介した彼は、もし人生の途中で「このままじゃだめだ」と感じなければ、それなりに土建屋で成功したのかもしれません。

ですが彼なりに恐らくその仕事に未来が見えなかったのでしょう。

今回は英語というスキルでしたが、中国語でもいいし、語学じゃなくとも他人がなかなか会得しえないスキルなら確実に重宝されます。英語はいまでは珍しくないスキルですが、少なくとも高卒の彼が大卒組と戦うには有力な武器になったのは間違いありません。TOEIC 900点越えの大学生は簡単には見つからないでしょうし。

決して大学生がダメというつもりはありませんが、普通に大学生をしていて、ここまで挫折・苦労をしていくことはあまりないでしょう。彼は大学には行かず、土建屋を2年、1年留学、2年ほど派遣をやっていたので、大卒+1年間とほぼ変わらない年数で、とてつもない挫折と決意と苦労をして今があるわけで、「大学で学んだことが仕事に直結する」ほどのスキルが無い限りは、彼の魅力的な苦労話には勝てないでしょう。

これは大学のレベル差がある場合も同じですよね。例えば早慶レベルと大東亜帝国レベルの人が同じ就職活動ではライバルになるわけですから、同じ事をしていては採用されるはずもなく、学歴上位の人が持っていないであろう目立つスキル差というのはあればあっただけ有利です。

今後、日本は少子高齢化に向かうのは確実で、日本国内だけでは仕事が完結しない事も多くなるでしょう。ネットで世界の壁はなくなっていますし、商品を輸出/輸入したりすれば当然語学力が必要になります。社内に目を移せば、簡単な仕事はベテラン社員が取り、もしくはそういう仕事は今後AIに取られていきます。よって仕事をたんたんとこなしているだけで将来安定なんて時代は絶対に来ません。要は市場が縮小、仕事も縮小していく中での仕事の取り合いです。あなたたちは人生の生き残りを賭けてサバイバルをすることになるのです。

サバイバルを生き残るには「プラスアルファ」のスキルが求められます。仕事もできるけど英語「も」できる。外資系企業ではなくても、これぐらいでなければ、低所得のサラリーマンで終わる可能性大です。

学歴がある方もDisるつもりは全くないのですが、「今が順風だから将来も大丈夫」ではないという点が重要です。そのプラスアルファのスキルの中で一番重要なのは「英語(を含む語学力)」である点は間違いないのです。そうなった場合、学歴<英語力となり、安定は崩れ、高卒にも簡単に抜かれますよという事が言いたいわけです。

今回の彼はTOEIC900点でしたが、そこまでいかなくても700点でも800点レベルでも「英語が使える」レベルになれば、確実に給与に直結しやすくなるはずです。

もしなにか伸び悩んでいると感じるなら、英語を身につける事を健闘してみてはどうでしょう? 何か一つスキルを付けるなら、儲からない資格取得を目指すよりは間違いなくお勧めです。

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